


三重県出身。年齢非公表。2歳の時に両親が離婚、小学5年の時には目の前で母に自殺され、その後は養護施設での虐待、ホームレス生活などを体験した女性歌人。義務教育もまともに受けられず、拾った新聞などで文字を覚え、短歌についてもほぼ独学で学んだ。「生きづらいなら、短歌をよもう」と提唱し、その鮮烈な印象を残す短歌は人々の心を揺さぶり、支持を広げ始めている。小中学校に通えなかった自分と同じように、何らかの事情で学校に行けなかった人たちが、再教育を受けられる社会になるように、という願いをこめて、セーラー服を着て活動している。
2012年に短歌を作りはじめる。3000以上の応募の中から全国短歌大会に入選。
2013年掌編小説で路上文学賞。
2014年中城ふみ子賞候補作。
2015年に新聞に寄稿した短歌が、インターネット上で取り上げられ多数の「いいね」やリツイートが相次ぎ話題となる。
同年、「多様な教育機会確保法案(仮)」へ意見提出。文部科学省からの通知により、何らかの事情で義務教育を受けられなかった人のための学校「夜間中学」では、幅広く様々な事情を抱えた人の入学が可能となった。
いとうせいこう氏推薦
『セーラー服の歌人 鳥居』『キリンの子 鳥居歌集』
三十一文字が長く細い鎖となって暗闇の底に降りていて、ふと手に取ると歌人が命がけで向こう端につかまっているのがわかるのだ。
歌人大口玲子氏推薦
『キリンの子 鳥居歌集』
生きることと直結した〈切実さ〉。生きることをまっすぐに希求する〈強さ〉。鳥居さんの短歌に注目しています。