『ガンカンジャ』特設サイト

ガンカンジャ | GANKANJA

ガンカンジャ
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  • 試し読み
  • フツー先生へのインタビュー

推奨コメント

病に苦しむ人から医療関係者、書店員さんまで―。
WEB連載時から広がる静かな感動。

この漫画は、死を前にしても、
自分らしく生きようとする命の物語。ケアタウン小平クリニック院長・山崎章郎
(『病院で死ぬということ』著者)
がんになるということ、自分の死を受け入れるということが、こんなにも孤独なことだということに気づかされました。今後、がん患者の方々と接する時は、以前のように冷静な態度と気持ちではできなさそうです。40代 男性 医者
「生」と「死」の狭間で、自分は何者で何を望むか。コマとコマの間にある静寂が、切実な言葉であるように、じんわりと胸に沁みわたります。書店員
誰にも知られることがないと思っていた、言葉にできない苦痛をわかってくれることに、慰められました。20代 男性 脳腫瘍の治療中
うつ病になってからは、なかなか泣けなかったのですが、素直に心から泣くことができ、生まれて初めて癒されました。20代 女性
忙しない日常を生きる私達が、普段忘れている大切なことを気付かせてくれる一冊です。例えば、「痛み」とは生きていることの証でもあるということ。書店員
作品の淡々としたリズムが、日常のリズムと重なりました。自分は「死」というものについて何も知らない、わかっていないんだと改めて感じました。書店員
エッセイではないのに「僕」のリアルな描写に心を突かれる一作です。「森」のシーンも印象的で、がんという病気になることについて考えさせられます。書店員

作品紹介

韓国で書籍化。米国版ハフィントンポストで連載。
そしてついに、日本にて刊行。世界に広がる感動―。
大注目のWEB漫画『ガンカンジャ』とは?

日本人の死亡原因No.1(約30%)のがん。
先進国で生きる人間にとって、とても身近な病気で、それはお隣の国・韓国でも同じでした。

本書の著者フツーさんのお父さんも、胃がんを発症し、8年間闘病生活を続けた末、病床で亡くなりました。
当時、多忙な会社員だったフツーさん。お父さんを亡くした後、自分はがんに苦しんでいたお父さんと向き合えていたのかと自問自答。
悩み抜いた末、フツーさんがたどり着いたのは、病と闘ったお父さんのことを思い出し、漫画で、がん患者の不安や悩み、痛み、そして、最後の時間を過ごす患者と親しい人たちとの絆を描くことでした。

執筆開始してから1年間、人生で初めて描く漫画に四苦八苦しながらも、本国・韓国でWEB漫画として発表。がん患者の方々や親族から、大きな反響を得て、2014年に出版。その柔らかなタッチの画風で描かれた切ない物語が、20代から40代の心をとらえ、ヒットを記録しました。
さらに、2015年5月には、WEBコミックサイト「レジンコミックス」の目玉作品として日本に上陸。同年8月には、米国版・ハフィントンポストで、英語版の連載を開始。感動の声は世界に広がっています。

レジンコミックス

ストーリー

ある日、青年に宣告されたのは、
ステージ4の胃癌。
病に冒されて初めてわかった、
家族、恋人、友人たちへの大切な想い。
だが、死の影が確かな足音を立てて迫ってくる。
そして彼は、不思議な森である生き物たちと出会い―。

登場人物

  • 僕

    26歳。末期の胃がんを患っている。夢はイギリスで、フィッシュアンドチップスを食べること。
  • 母さん

    母さん
    病室にいつも付き添い、僕を献身的に看護してくれる。
  • 父さん

    父さん
    ユル・ブリンナーの創作逸話で、僕を励ましてくれる。
  • 彼女

    彼女
    僕と2年間付き合っている年下の女性。広告系の会社員。
  • オッチョッチョ

    オッチョッチョ
    歌を歌うのが好きな、天真爛漫な森の生物。僕を村へ案内する。
  • モガービ

    モガービ
    北の森の村に住む知恵者。昔、砂漠の王に会ったことがある。
  • ボーボボ

    ボーボボ
    森の中で悲しみに沈み、悲しみについて考察している生物。
  • 砂漠の王

    砂漠の王
    森をさまよい、砂漠に変える謎の存在。

試し読み&購入

ガンカンジャ 1 空は高くいい天気なのに
ガンカンジャ 1
空は高くいい天気なのに
著:フツー
プロローグ~9話を試し読み!
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ガンカンジャ 2 夢の中だけでも安らかに
ガンカンジャ 2
夢の中だけでも安らかに
著:フツー
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ガンカンジャ 3 奇跡のように帰ってきて
ガンカンジャ 3
奇跡のように帰ってきて
著:フツー
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ガンカンジャ 4 失くした心を取り戻して
ガンカンジャ 4
失くした心を取り戻して
著:フツー
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フツー先生へのインタビュー

『ガンカンジャ』で漫画家デビューし、
現在も新作を準備中のフツー先生に、
『ガンカンジャ』誕生の経緯や作品に込めた想いを
Q&A形式で伺いました。

フツー

PROFILE

1981年、韓国ソウル生まれ。大学在学時から、がん患者を支援する団体の事務局長を務める。大学卒業後は、金融関連の会社の会社員となるものの、8年間のがんとの闘病の末に亡くなった父親の死をきっかけに退職。何をすべきか模索する中、偶然に漫画連載の提案を受け、絵の練習の為に、SNS上で頼まれた似顔絵を描き始める。その後、人生初の漫画『ガンカンジャ』の執筆を開始。2013年にWEB上で発表し、大きな話題に。2014年に韓国で出版。その感動は、がん患者やその家族の方々のみならず、がん治療に携わる医者とホスピスカウンセラーの間にも広がり、ヒットを記録する。現在もレジンコミックスで連載中。

『ガンカンジャ』受賞歴など

国立中央図書館選定WEBTOON10年史100代作品に選定(韓国)/文化体育観光部長官賞(韓国)/富川国際漫画フェスティバル市民漫画賞(韓国)/アングレーム国際漫画フェスティバルにて展示(フランス)

『ガンカンジャ』を執筆したきっかけを教えてください。

私は、父が亡くなる前まで、いわゆるブラック企業に勤めていました。毎日が残業漬けで、飲み会にも参加しなければいけず、好きでもないお酒を飲むことが精神的に辛く感じていました。そのため、病床にいる父の傍にはあまりいてやれず、まともな会話もできませんでした。その罪悪感が私の心の中で、おりのようにたまっていったのです。

父が亡くなった後、ひょんなことから、会社員時代の経験を元に、サラリーマンの生活をライトに描くマンガの執筆依頼をいただきました。ですが、その題材にはあまり興味が持てず、何を描くべきか悩みました。そんな時、がんで亡くなった父に対する心の荷を下ろさないことには、どんな話もマンガにはできないと思い、がん患者についてのマンガを描くことにしました。読者の人気を得たいというよりは、私自身の罪悪感をどうにか解消したいと思い、このようなマンガを描いたのです。

作品に登場するがん患者たちのリアルな描写は、どのようにして描いたのでしょうか?

8年間、がんと闘病をしていた父が身近にいたことと、大学生の時にがん患者のための支援団体で活動しながら、多くのがん患者の方々と出会ったことが参考になりました。また、韓国でのWEB連載時には、がん患者のためのネットコミュニティで闘病記を読んだり、読者の中にいらしたがん患者の方々とそのご家族からメールなどでアドバイスを頂きました。

頭身の低い登場人物や、可愛らしい生物、爽やかな色など、親しみやすい画風にしたのはどうしてでしょうか?

私は本格的に絵の勉強をしたことがありません。また、マンガを描いた経験もなかったので、まずは「自分が描きやすい絵柄にしよう」と思い、単純な絵柄で描くことになりました。そして、着色の経験もなかったので、どの色を使えば良いのか自信が持てず、薄めの色を使うようになりました。結果的に、実力不足と自信の無さが逆に私のマンガの特徴になったようです。

影響を受けた作品やクリエイターを教えてください。

会社を辞め、出勤しなくてよくなった私は、何日も寝ころんでゲームをしていました。その時のゲームがレベルファイブの『二ノ国』でした。
心象世界と現実世界が有機的に結びついて話が進んでいく『二ノ国』の語り口と、スタジオジブリのキャラクターデザインに多くの影響を受けました。
『ガンカンジャ』を貫く「生きろ」というメッセージもまた、宮﨑駿監督の『もののけ姫』に影響を受けたものです。

漫画家になったきっかけを教えてください。

実は最初から漫画家になろうとしたわけではありません。会社を辞めてからは弁護士になるために法科大学院の試験を受ける準備していたんですが、偶然「生活費も必要でしょうし、会社員時代の経験を活かしたマンガを描いてみるのはどうですか?」という提案が来ました。当時、韓国では会社員の生活を題材にしたマンガとドラマが人気でしたので、私の絵の実力とは関係なく、そのような提案が来たわけです。最終的には、会社員のマンガを描かずに『ガンカンジャ』を描くことになったのですが、運が良かったと思います。

今後の活動や目標を教えてください。

今年の8月に岡山県の真庭市に招待されたので、暫くの間はそこに設けていただいた私の作業室「フツースタジオ in 岡山」で次の作品を準備する予定です。韓国の仕事場にいるアシスタントさんたちとは、オンラインで原稿のやりとりをしながら、指示を出す形になるでしょう。これをきっかけに、日本でも少しずつ活動してみようと思います。現在、韓国で多くの日本の漫画家さんが紹介されているように、私も日本の読者さんに韓国の漫画家として知っていただきたいと思います。もちろん、長い道のりになるとは思いますが、焦らずゆっくり進んでいきたいと思います。

読者の方々へのメッセージをお願いします。

時々、『ガンカンジャ』の日本での反応が気になり、ツイッターを検索をしてみると「通勤・帰宅してる時には絶対見るな」というつぶやきが目につきました。一日の始まりと終わりの時、不意に多くの方々を泣かせてしまったようで、申し訳ないと思います。韓国でも『ガンカンジャ』は、読んでて辛い作品として紹介されたりしています。私もこの作品を描きながらとても辛かったのですが、どうか主人公の孤独で寂しい旅路を最後まで見届けてください。そして余裕がありましたら、岡山で寂しくマンガを描くであろう私にも応援をよろしくお願いいたします。ありがとうございます!