自己啓発・教育

脳機能脳科学

バカはなおせる 脳を鍛える習慣、悪くする習慣
著者/久保田競
定価(本体1,200円+税) 発売日 2006年04月06日 ISBN 978-4-7561-4705-9 B6変判

あの川島隆太氏の師である脳機能の日本最高権威、ついに語る!『バカの壁』、ゲーム脳、川島隆太氏…etc.思考、スポーツ、芸術の力を高め、長生き・健康に!!常識が変わる!日本のウソを暴く!

〈目次〉
はじめに

基礎知識~脳の地図

〈第一部〉脳が良くなる一日の過ごし方、悪くなる過ごし方
●快感を起こす刺激は、すべて脳を発達させる
●ゲームやネットをやり続ける脳、そうした遊びに罪悪感を感じる脳
●一日中、家で本を読みふけっていれば、脳は良くなる?
●運動+「記憶し、思い出し、比較する」で脳を良くする
●脳に良い一日の流れを考える。まず、朝食はどうするか?
●通勤・通学時の電車内や道で、脳を良くする方法
●職種によっては意図して、脳のメンテナンスを
●帰宅してからはどう過ごすか? 睡眠はどうとるべきか?
●どんなにささいなことでも、覚えておくほうが脳にいい?
●脳科学者が認める、唯一、脳に良い食べ物とは?
●試験の成績が一時的にすごく良くなる薬は実在する
●奇跡の新薬アリセプトは、軽度の認知症に効く
●記憶の達人、藤田田さんの食習慣と日課とは?

〈第二部〉脳を壊すもの、脳を発達させるもの――さまざまな観点から
●恐怖映画やバンジー・ジャンプは脳に良い? 悪い?
●「癒やし」や「音楽」は、脳に良いか、悪いか?
●恋愛は、脳に良いか? わかったのは、つい最近
●子供や部下を賢くする叱り方、バカにする叱り方
●ヒトに備わる超能力(?)を使って、子供や部下を指導しよう
●見ているだけで運動能力が高まる、ミラー・ニューロンの力
●見る、思い出すだけで、スポーツの能力は高められる?
●高齢のサルと若いサルのモノの見え方の違い
●GABAを食品で補うことは有効か?
●脳を良くするための最重要タームのひとつ、ワーキングメモリー
●遅延反応の能力が高まったら、知的能力も高まっていく
●fMRIで、ヒトもサルも同じだ、とわかったワーキングメモリー
●ワーキングメモリーを鍛える、具体的な方法
●ヒトとサルを大きく隔ている一〇野の役割

〈第三部〉NO-GO、ランニングと脳――ニート、引きこもり、うつ
●GOとNO-GOをうまく使い分ければ、脳が発達する
●キレる人が増えているのは、NO-GOの訓練不足のせい
●自分に厳しいばかりではダメ、自分にごほうびをあげよう
●現代人は身体が変わった、それで脳機能が衰えた
●脳を良くするために、まずは軽く走ってみよう!
●猿人がヒトへと進化したきっかけは、これを始めたせいだ!
●人類はなぜ、ランニングし出したのか? その謎に迫る
●人間が歩く/走るときの脳内は、従来は計測不能だった
●fNIRSを使った、歩く/走る実験でわかったこと
●ジョギングの習慣を持たせたら、脳はどう変わったか?
●早足で歩くだけで、考える力が向上する?
●走れば、脳を良くするBDNFという物質が出てくる
●「海馬で記憶が保存されている」と考えてはいけない
●ヒトの海馬と、サルやネズミの海馬は役割が違う?

〈第四部〉実践!世代別、脳の鍛え方――〇歳~十五歳篇
●脳は一生のうちのいつごろ大きくなり、いつごろ縮むのか?
●シナプスは増やせる、多ければ多いほど脳の働きが良くなる
●赤ちゃんの脳は、生後すぐから、多彩な学習が可能になっている
●四歳から死ぬまで、どのように時期を区分けして生きていくべきか?
●親が意図して子供の脳を鍛えないと、脳はよく育たない
●乳幼児の脳を発達させる、簡単かつ具体的な方法
●ワーキングメモリーで、赤ちゃんの脳力を調べる、高める
●赤ちゃんをキレない大人に成長させるには?
●ミラー・ニューロンを使って赤ちゃんを賢くする、スポーツ上手にする
●男と女とでは脳が違う!言語能力は女性のほうが優秀
●幼児虐待を受けて育つと、脳はどうなるか?
●四~十五歳までの脳を鍛える――まずは外国語を学習させてみよう
●どういう一生を歩ませたいか決めて、脳の発達の方向性を操作する
●各種試験に備えて、脳を最適化するには、何をする?
●試験に際してストレスを感じると、記憶力は弱まる
●「記憶」をより確かなものにするテクニックと、脳内の活動
●試験会場ではどうすべきか? 会場の室温、貧乏ゆすりなど
●聞き慣れた好きな音楽を聴いて、試験の成績をあげる

〈第五部〉実践!世代別、脳の鍛え方――十六歳~高齢者篇
●一生を通じて、人間の体はどう変化していくか?
●歳を重ねても、皮膚,ひふを若く保つには?
●十六~二〇歳にかけては体を鍛えることが脳のためにも重要
●二〇歳までに、赤い筋肉、「遅筋」を重点的に鍛えておこう!
●瞬発力の訓練をして持久力を高めたランナー、ザトペック
●脳と体を最高に発達させる、今一番新しい走り方は、これだ!
●二十一~三十五歳では、特定の目的をもって脳を使い、鍛えるべき
●若くして結婚すると、脳が早く衰える? 浮気は脳にいい?
●三十六~六〇歳は、脳を意図して鍛えるべき。出世と脳の関係は?
●生活習慣病は、脳にひどくダメージ。まずは脂肪の量を割り出そう
●うつ病と脳の関係――うつ病を防ぐための習慣とは?
●四〇代以上でこんな自覚症状があったら注意。脳内に梗塞ができている
●脳のMRI像を見て脳の衰えがわかる医者、わからない医者
●自分たちで脳の衰えをチェックできる簡単なテスト
●高齢になってこそ創造的に生きるべし。「年だから、できない」はダメ
●勉強や運動、恋愛をすれば、高齢者でも脳が若返る?
●高齢者こそランニング!高齢者の世界記録を目指してみよう
●高齢者の脳を一気に衰えさせる、最悪の事態とは?
●ほとんどの人は、長生きしていれば最後は認知症になる

〈第六部〉高齢者の認知症とリハビリ~現在の対処法には間違いが多い!
●脳は必ず萎縮する=体の全機能は低下する
●健常者の脳は、どのように萎縮し、死を迎えるのか?
●血管が硬くなって脳細胞が死んでいる証拠、虚血性変化
●平均寿命百数十歳時代には、より認知症を防ぐ生き方が重要になる
●認知症気味の高齢者――その症状を改善する試みとは?
●高齢になって一人暮らしを避けられそうもない場合の具体的な対策
●アルツハイマー病の発見――最近まで進まなかったその研究
●映画好きや旅行好きは、アルツハイマー病になりにくい?
●野菜や果物のジュースを飲んで、アルツハイマー病予防
●指を動かす脳領域を焼いて壊しても、他の領域が肩代わりしてくれる
●人間の脳もリスザルの脳と同じ性質、「代行作用」を持っていた!
●年寄りには席を譲るな? 急激に変わりゆくリハビリの常識
●片方に麻痺がある場合、こうリハビリをすると快復が早まる
●スーパーマン クリストファー・リーブ氏、長嶋茂雄氏の場合
●脳の重要領域「一〇野」が壊れたら、どうなるか?
●フィネアス・ゲージの脳を貫通したクロー・バーの事件
●手術で一〇野を切除された患者、EVRの場合
●リハビリ治療はこうして始まった!脳科学者とリハビリ治療の接点
●ゲージやEVRと同じ症状の高校生が、なんとか治る時代になった!

〈第七部〉さらに脳を良くするために――こんな脳の本は信じるな!
●脳研究の源流のひとつ――電気刺激による“働き”の研究
●脳研究のもうひとつの源流――解剖による“形”の研究
●発展していく二大潮流とノーベル賞学者同士の対立
●二大潮流の行き詰まりと、「神経科学」の誕生
●ビジュアル・イメージング装置PETで、脳研究が変わった!
●もうひとつのビジュアル・イメージング装置、fMRIとは?
●脳研究の世界は、二十一世紀に入る直前に一変した
●病気のときのヒトの脳の状態がわかり出したのは、つい最近
●こんな著者が書いている脳の本は、読んではいけない
●PET、fMRIのデータでも、すぐに信じてはいけない
●「二十一世紀の骨相学」と専門家がバカにする言説
●脳研究の世界では、最新の知識同様に、昔の知識が重要
●ゲーム脳、ネット脳に、科学的裏付けがあると言えるか?
●川島隆太氏らの「ゲームと脳」に関する研究
●川島隆太氏らの「認知症」研究を見て思う――音読や計算は脳に良いか?
●大ベストセラー『バカの壁』を脳機能の専門家はこう見る
●信用できる著者かどうかは、Pub Medで調べられる

付録 脳の衰えをチェックする医学テスト三種