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無責任男のぼせもんクレージーキャッツ芸能史

昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年
著者/小松 政夫
定価(本体1,400円+税) 発売日 2017年09月28日 ISBN 978-4-04-893350-6 B6判

昭和の芸能界を駆け抜けた2人の男の師弟愛

役者を志し19歳で上京した小松政夫は、22歳で植木等の運転手兼付き人となる。月収10万円(大卒初任給が2万円といわれた時代)を超える車のセールスマンから、月収7000円の運転手兼付き人生活に。
それでも師・植木等と過ごした3年10ヶ月は、小松政夫にとっては猛烈に楽しく、なにものにも替え難い実りの多い時間だった。
今年75歳を迎えた小松政夫が、テレビ黎明期のきらびやかな芸能界の話を交えつつ、植木等との43年間の師弟関係を語りきる。

【本書「幕前の口上」より】
 東京近郊の緑に包まれた墓苑で植木等さんは、静かな眠りについています。この本をまとめたことを、ご報告にあがったとき、改めてその存在の大きさを思いました。
 若いころ、僕が運転手兼付き人として仕えたのが植木等です。この不世出の芸能人が存在しなければ、その後の日本芸能史はかなり変わったものになっていたはずです。
(中略)
 昭和の御代はますます遠くなりましたが、日本が輝いていたあのころのこと、そして日本中を魅了した植木等のことを、誰よりも近くにいた人間として、本の形にしておくことにしました。